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【韓国】大統領罷免の根拠は???ですが、注視しますよ!

韓国・朴槿恵(パク・クネ)大統領が罷免され、失職しました。
韓国の国会が3分の2以上の賛成で「朴槿恵氏は大統領を辞めるべきだ」と弾劾訴追し、大統領職務は停止し憲法裁判所で審理が行われていましたが、いくつか事例を挙げながら憲法と国家公務員法に違反していると裁判官8人全員が賛成して罷免が決定しました。
朴槿恵氏の親友である崔順実(チェ・スンシル)氏という女性の国政介入や国家システムの私物化が問題視された結果、今回の罷免に至っています。

3月12日の読売新聞の社説は見出しで「行き過ぎた政治決定か」と書いていますが、大方のメディアは今までの朴氏の背信行為を考えれば当然という論調です。
韓国国内では圧倒的に罷免賛成が国民世論ですから、もし棄却すれば収集がつかなくなっていたでしょう。
しかし読売新聞の社説では「何が行き過ぎなのか」は明確ではありません。

そもそも弾劾裁判とは多分に”政治的”で、例えばアメリカでの弾劾は下院の過半数で訴追し上院3分の2以上の賛成で決定する仕組みで、要するに政治家が決めるわけです。
ブラジルではジルマ・ルセフ大統領(当時)が昨年8月31日に罷免されていますがこれも政治的な決定で、世界中どこを見ても合理的・法的な意味合いで罷免されることはないようです。

いずれにしても韓国の政治は極めて不安定になりました。
日韓合意に反して韓国で日本の釜山領事館の前にまた慰安婦像を建てたことで駐韓大使は一時帰国していますし、今後はまた「日韓合意を白紙に戻そう」などと議論するのでしょうが、国家間の約束をきちんと守れるかどうか韓国は試されます。

現段階で有力な次の大統領候補は共に民主党(最大野党)前代表の文在寅(ムン・ジェイン)氏で「日韓合意を元に戻そう。もう1回やり直しだ」と主張している人です。

5月に行われる予定の韓国大統領選挙を注視しましょう。

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