【現地レポ】豪雨の片岡聡一・総社市長のツイッターがすごかった!

7月豪雨の被災地、岡山県総社市に行ってきました。
総社市は人口が約6万9,000人で、今回の豪雨で死者は4人、住宅は全壊が78戸などやはり大きな被害が出ていますが、被災直後から救援などの対応が非常に早かったと話題の市です。
訪ねたのは最も被害が大きかった下原地区で、ここは全115世帯の全てが被災しました。
[table “79” not found /]高台にある家などは当然、床下浸水などはありませんでしたが、それでも被害を受けました。
それは、すぐ近くのアルミ工場が爆発したからだそうです。
これがそのアルミ工場です。
自然災害に爆発事故が加わって、この地区は大変な被害につながりました。
この地区の家の窓という窓は全て吹き飛ばされていました。
この家は水害は床下浸水まででしたが、爆発によって窓だけではなく、窓枠もドアも大きく「く」や「へ」の字になってしまいました。
動画はそれらを全て取り除いた後の撮影ですけれども、天井や瓦も剥がれ落ちていますし、家の中の柱もずれていました。
畳には無数のガラスが突き刺さって家の中はもう入れずぐちゃぐちゃの状態です。
地区の方々に話を聞くと、被災後、各ボランティアの方々に助けられ、もう言葉では言い尽くせないほどの感謝と話していました。
畳も浸水すると1枚の畳を1人で引きずることすらできないほどの重さになるそうで4人でやっと運び出せたということです。
また、爆発によってこの地区では瓦礫が山ほど溢れましたが、ボランティアによって約3週間で移動場所まで運び出してくれたということで、もうとにかく感謝ということでした。
これまでに延べ1万5,000人以上のボランティアが総社市に入っていますが、その火付け役となったのは実は市内の中高生です。
7月7日、自らも被災をしている高校生が
「自分たちに何かできることはないか」
とSNSで発信したところ、片岡聡一市長が
「いくらでもある」
とTwitterで返信。
翌8日の朝には市役所前に中学生や高校生を中心に1,000人のボランティアが自ら集まったそうです。
熊本県益城町から野口健さんと総社市で作ったテント村に避難していた凌君が恩返しのボランティアに来てくれました。大きくなったなあ~。 pic.twitter.com/OyRgZhjzTB
— 岡山県総社市長片岡聡一 (@souichikataoka) 2018年10月16日
とにかく被災翌日ですから、国も県もまだ動き出せていない中で市役所は迅速に行動して、まず地元から集まったボランティアに仕事を割り当て、そこに全国から集まってきたボランティアが呼応する循環ができたそうです。
またやがて全国から救援物資が集まるようになると、市役所はフリーマーケットのようにして必要な物資を必要な人が節度をわきまえて持って帰ってもらう方式で配分したそうです。
救援物資も何がどれぐらい来たかを確認してから各地区に公平に配るようにしていたら全て後手に回ってしまいます。
隣の倉敷市からも物が足りないとわざわざ取りに来たというぐらい差が出たそうです。
総社市は近年、相次ぐ自然災害の際に迅速に職員を派遣してきたということで、職員はトレーニングされていたということもあります。
そして今回は熊本地震で最も大きな影響を受けた益城町からも職員が飛んできてくれたということです。
そのほか全国25の自治体から駆けつけたということもその裏返しで、日頃がやはり差になるということでしょう。
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