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悪代官が金品受け取った?

関西電力の金品授受問題、ここのところ沢山の人から、「どうなんですか?」と聞かれますが、私もキツネにつままれたような感じです。

関西電力の記者会見は9月27日、10月2日そして10月9日と3回開かれており、その度にメディアが大きく報じていましたが、このブログでは「どうにも扱いようのない問題」だと私は思っていました。先週9日に行われた記者会見当日、私は現地ともいえる福井県内にいましたので、やはり「どうなってるんですか?」って何人かに聞かれましたが、正直「いやいや、福井で起こっている問題でしょ。こっちが聞きたいよ!」って感じでした。

「よくわからないけど、とにかくひどい。」「よくわからないけど、こんな事ってあるの?」って感じです。

わかっていることといえば、関西電力の原発がある福井県高浜町の、もうすでにこの世にはいない助役が関西電力の幹部に多額の金品を渡していたということだけです。

私に「どうなってるんですか?」って聞いてくる人たちは、「日本の都道府県や市区町村の幹部に民間の会社や電力会社から、お金をもらう事なんてことがあるんですか?」という意味なんでしょうけど、こんなことはありえないし、聞いたこともない、さらに私が知る限りでは、未だかつて聞いたことも見たこともない、前代未聞の問題です。しかもその額が半端ではない。日本円だけではなく、ドルもあれば、金もある、高級スーツもあれば、金杯、小判までということだから、何だか悪代官が出てくる時代劇の世界のようです。

そもそも、原発を作りたいということで関電がお金を配るならば、あってはいけないけれども、まだわかります。しかし、今回のお金の出所は、関電から工事を受注した建設会社、その建設会社が亡くなった助役にお金を渡して、この助役が関電にお金を配ってたということです。建設会社がもっと工事を受注したいのか、もっと高い金額で受注したいとか、そんなことなのかどうかというところでしょう。公表された内容によると、関電は一応内容を問題視したのでしょう。昨年の9月に調査報告書を取りまとめていましたが、公開はされませんでした。さらに取締役会にも報告すらされていなかったそうです。

ではなぜ、これが表沙汰になったのかというと関電の自らの公表ではなく、9月27日の日本経済新聞朝刊に報じられたことを受け関電が記者会見を開きました。ところが1回の会見では、金額などの詳細は明らかにせず、「返却したから問題がない」「不適切だが違法ではない」という見解を示しました。2回目の会見では金額や受け取った幹部の名前の動向を公表し、3回目の記者会見で、会長と社長の辞任と第三者委員会での調査結果を12月下旬を目途に公表したいというような内容でした。

当然会見で、金額はいくらなんだいったい誰が受け取ったんだというようなことを聞かれるもんだから答えたわけですけれども、しかし本当に公表された20人だけなのか、そして昨年までの7年間と言う期間だけなのか、謎だらけです。

第三者機関でこれから調査されるそうですが、「しっかり調査して報告してください!」としか言いようがありません。

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