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【山根会長】”終身”会長なのに辞任?法人格の選び方も

8月8日、日本ボクシング連盟で長年にわたって会長を務めていた山根明氏が辞任しました。

連日ニュースからワイドショーまでこの件ばかりでしたけれども、”奈良”判定問題、暴力団との付き合いそして選手協会の助成金問題などが報じられていました。

足元のボクシング連盟の一部からは12項目にわたり告発されていたということですが、報道だけでは何が事実かはわかりません。
しかし事実ならば辞任に値するでしょう。

事実なことで驚いたのは氏がボクシング連盟の「終身」会長ということです。

民間企業では「終身社長」と呼ばなくてそのような人がいたりしますがそれは会社の勝手です。
しかしアマチュアボクシングを司る連盟の終身会長ははないでしょう。

長嶋茂雄さんは読売巨人軍の終身名誉監督(専務取締役)です。

読売巨人軍 会社概要
http://www.giants.jp/smartphone/G/corporate/

しかしこれは巨人軍というプライベートな球団で就任している話であって、日本プロ野球機構の終身コミッショナーなどあり得ません。

一方、山根明氏の終身会長は平成24(2012年)10月7日になんと連盟の理事会で全員一致で決定されています。

日本ボクシング連盟ブログ「終身会長について(重要)」
http://jabf0.blog.fc2.com/blog-entry-463.html

こうなったのはよほど人望があるのか、あるいはよほど強権支配しているのかということですけれども、どちらでもダメです。

どこかのボクシングジムの終身会長であれば私的な性格ですが、ボクシング連盟は公的な性格を有します。
公私はその組織の性格を意味しますが、さらに法的な性格もあります。
日本ボクシング連盟は一般社団法人です。
一方で例えば全日本柔道連盟や日本サッカー協会、日本水泳連盟、日本体操協会などは公益財団法人です。

公益法人として認められるにはその公益性が厳しく問われます。
その上で認められれば寄付税制などで優遇されますが、運営に関しても厳しく監督・指導されます。
他方、一般社団法人は外部からの監査の目などはありません。

ボクシング連盟だけがスポーツ団体の一般社団法人ではありませんし、しっかり運営されている団体がほとんどですが、今回の一件を聞いているとなんだか
「自分の好きなようにしたい?」
「仲間内で牛耳りたい?」
「だから公益ではなく一般社団法人にしたのかな?」
と疑ってしまいます。


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