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【サラ金より多い】銀行カードローンは、よくよく注意しよう!

銀行カードローンの貸出残高が増えています。

人それぞれの事情で借り入れるので総額では具体的な感覚は分かりづらいかもしれませんが、貸出残高は今年6月末時点で5兆6793億円、前年同月比で8.6%増、5年前と比べると1.7倍になっています。

銀行カードローンのコマーシャルはテレビでかなり見かけますし、先日、ある銀行でATMでお金を引き出す際、機械がお札を数えている間に
「お金、借りませんか?」
とディスプレイに出てきたほどですから、銀行は相当に力を入れています。

銀行はもともとは企業に金を貸したり個人には住宅ローンなど長期で大きな金額を貸していました。
しかしマイナス金利となって利益が少なくなってきたこともあって「個人向けカードローンは儲かる」と注力しているのでしょう。
これまで個人への小口融資はいわゆる「サラ金」=消費者金融が担っていましたが、貸し過ぎで多重債務に陥り自己破産や自殺など悲惨な事例が相次ぎ、平成18(2006)年に貸金業法が改正され、平成22(2010)年には借り手の年収の1/3までしか貸せないように規制されました。
加えてこれまたCMでよく目にする「過払い金の返還」で消費者金融全体が経営体力を失ったこともあり、銀行がこれらを傘下に収めたり提携消費者金融を作って銀行が金を貸すようになったのです。

「銀行」から金を借りるというと”なんとなく安心”感があるかもしれませんが、実態は銀行の傘下にある消費者金融会社が審査したり取り立てるビジネスで、貸金業法改正の翌平成23(2011)年には銀行系カードローンがサラ金の総額を上回りました。

銀行カードローンの金利は200万円位までで10%~14%とやはり高いと思います。
かつて自己破産や自殺などの悲惨な事例が相次いだために消費者金融を規制したところに取って代わって銀行のカードローンが現れたわけですが、昨年(平成28(2016))年の自己破産件数は6万4637件と13年ぶりに増加しています。

皆さん、くれぐれも注意しましょう。

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