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【中国が産めよ増やせよ!?】時限爆弾「一人っ子政策」

人で溢れかえっていると思ってきた中国が今、人口増に向けて政策の方向を転換しています。

中国の「一人っ子」政策は有名かと思いますが、夫婦1組に子供は1人という政策で昭和55(1980)年ころにスタートしました。

その頃の中国の出生率は2. 7以上で、2050年には中国の人口は40億人を超えると予想されていました。
当時、経済は国家統制下で端的には貧しく、このままでは食糧すら手に入らなくなる食糧問題となるとも囁かれていました。

そこで一人っ子政策を導入すると出生率は下がりました。
とはいえ日本でも”出来ちゃった結婚”がありますが気をつけても子供ができるケースもあるでしょう。
しかしそこが中国、2人目ができたら罰金となったり、日本では考えられませんが会社勤めの昇進を遅らせるような嫌がらせや罰則もあったそうです。
ですから”出生率”は下がりましたが生まれたことを隠されている無戸籍の人も増えました。

とにもかくにも人口は減り、毎年の出生数はかつては3000万人台、その後2000万人台のところで人口抑制期に入って、最近では1000万人台しか生まれません。
その結果、中国でも最近は人手不足でそして年金財政が底をつき始めるなどの事態になっています。

そこで平成28(2016)年に「二人っ子」政策にしてみたところ翌29(2017)年は出生率があがりましたが、今年になってまた減りはじめています。

先進国と同様にやはり中国でも経済が成長すると都市部の住民は子供を多く作らず、最近の経済の先行き不透明感から抑制するマインドに向かっているようです。
そうなるとこれから先「三人っ子」政策になるかと思いましたがどうやら無制限になりそうです。

それでも実際は20才代の出産適齢期の人口そのものが減っているので厳しいでしょう。
これから20才代になる2000年代に生まれた人の平成12(2000)から22(2010)年の出生数はでこぼこはあるものの微減で、すなわちこれから先も出産できる女性の数自体が減っていくからです。

日本における合計特殊出生率すなわち1人の女性が一生に産む子供の人数は1. 4台でずっと近年は推移していて、中国は1. 6とあまり変わりなく見えますが、実は1.1台という指摘もあります。
いずれにしても実は日本よりも中国の方が人口減少は深刻のようです。


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