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西暦末尾「7」年はアンラッキー?これからの株価に注目です

東京株式市場の日経平均株価がどんどん値上がりしています。

平成24(2012)年に安倍政権が金融緩和などを始めましたが、その経済政策”アベノミクス”での高値を更新中です。
先週には21年ぶりに2万1000円台に乗りましたが今週もこの水準をキープしています。

基本的に株価の上昇は経済にとって歓迎されます
個々の企業や相場全体にとって株価の意味するところは「将来の先取り」で、株価が上がっている時は「将来、成長するだろう」、株価が下がっている時は「将来、低迷するだろう」という見込みが織り込まれています。
株価の上昇は企業にとってはイコール資本力で、経営が安定することを意味します。

一方、TVの
「景気が良くなっている実感はありますか?」
というインタビューに異口同音に
「ありません!」
と答えていましたが、2つの理由でその通りでしょう。
一つは株を持っている人は売れば利益が出る「含み益」があるからなんとなく良くなった感はなくはないかもしれませんが、保有していない人にとっては当たり前ですが関係ないので実感がないでしょう。
もう一つは株価は将来の経済や企業業績の先取りですから早くて半年後に影響が巡ってくるもので今すぐに実感できるわけではありません。

今回の株高の要因の一つはアメリカの株価上昇との連動でこれはいつもどおりでしょう。
もう一つは真っ最中の衆議院総選挙での与党の安定した戦いぶりすなわち「安倍政権・アベノミクスが継続」という観測が広がっていることもあるようです。
北朝鮮問題が緊迫していますのでなんだか不気味な気もしますが、いずれにしても株価がずっと上がり続けた歴史は日本はもとより世界でもありません。

産業革命、19世紀の世界経済の中心・イギリスでは10年ごとに好況と恐慌を繰り返していました。
20世紀に入ると経済の中心はアメリカに移りましたが特に大きなインパクトだったのは1929年の株価大暴落と世界恐慌、そして私たちの記憶にもある2008年のリーマンショックでしょう。
こうした恐慌について上川孝夫・横浜国立大学名誉教授は
「好況局面では金利は安く、株価など資産価格が上昇し、グローバル化により海外マネーも流れ込むなどしてみんな株価に酔い始めるが、その後、暴落。これを繰り返している」
と述べています。

また「西暦末尾に”7”がつく年は株価が下がる」という気になるジンクスもあるようです。
戦後に7がつく年のうち5回は年初よりも年末の株価の方が下がって終わっています。
1987年こそ例外ですが、同年10月20日にブラックマンデー(ニューヨーク証券取引所が発端の史上最大級の世界株価暴落)が起こり、年末にかけて株価は下落しながら終わりました。

さあ、今年・2017年はどうなるのでしょうか?!

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