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【祝 大勲位100歳】私は、〇〇と〇〇は自分で選ぶ

先月5月27日、第71代内閣総理大臣中曽根康弘元首相100歳の誕生日をお迎えになられました。まずは、心からお祝いを申し上げたいと思います。

中曽根さんの総理在任期間1806日と、歴代内閣の中でも戦後5番目の長さを誇る長期政権でした。

私がちょうど高校生から大学生になる頃に総理大臣を務めていらっしゃいましたから、「社会」「政治」に関心を持つなど、私にも大きな影響を与えてくれました。

特に私自身、中曽根さんが憲法改正について揺るがぬ信念を持っていた事について深く考えさせられました。中曽根さんは戦後、GHQ占領下から国会議員でもありましたので、憲法を自らの手で変えていく事についての強い想いがあったと思われます。

例えば、「日本の憲法には緊急事態についての明記がありません。故に、憲法の中にしっかりと明記しなければいけない。」
私が知る限り、この事について最初に触れたのは中曽根さんだと思います。
私も同感で、過去に中ちゃんで扱いました。

それから、昭和36年に中曽根さんが言った言葉「首相と恋人は私が選ぶ」というのは、首相公選制を言ってるのだと思います。

今の国会は「議院内閣制」これは、“国会議員が総理大臣を選ぶ”。ですが、中曽根さんは、“国民が総理大臣を選ぶ”という『首相公選制』を堂々と主張してきました。

中曽根さんが国会議員として最後の任期だった平成13年に、雑誌“日経ビジネス”のインタビューで、「私が言う首相公選制の一番の急所は、国民と首相が直結して両方が責任を直接分かち合うシステムであることです。ところが、今の議院内閣制は直結性がなくて、中2階段階。国会があって、談合とか取引で首相が決まっているから国民が意識しない首相が出てきたり、あるいは国民意思が中断される。そういうことが何回もあり、そこに腐敗も起きた。」と語っています。

当時は今ほど自民党の中で派閥政治が横行しているわけではなく、むしろ党よりも首相の方が強いということが時としてありました。

今年9月に行われる自民党総裁選挙ではおそらく、来年の統一地方選挙や参議院議員選挙で勝てるかどうかを考慮して自民党員は総裁候補に投票するでしょうし、国会議員の中にも総理はこのままでいいのか?それとも、新しく総理の方が来年の選挙に有利なのか?を考えて判断するでしょう。

実は私、中田宏も、首相公選制については長らく主張してきました。

首相公選制とは、国民による人気投票で決まると思われがちですが、私はそうではなく、「国会の中の議席(例えば20議席や50議席)を持っている政党の代表者を候補者として擁立し、その上で国民が選択する、このような方式でやれば単なるポピュリズムにならないのではないか?」というふうに私は思っています。
しかし、そのためには憲法改正が必要になります。

私が新人だった頃の国会に於いて、時々、あいうえお順で呼ばれることがあります。
その時、中曽根さんは「なか ね」、私は「なか 」ですから、中曽根さんの直後に呼ばれることを経験しました。その時、「本当にすごい所に来たんだな」と緊張したの思い出します。

100歳を超えた中曽根さんはまだお元気そうですので、是非、引き続きこの首相公選制については在野からどんどん主張していただきたいと思います。


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