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2/7は「北方領土の日」無法のデパート・ロシアに対抗するために

2月7日は北方領土の日です。

先月26日にロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣がとんでもない発言をしました。
北方領土について「日露平和条約締結と領土問題の解決は同じ意味ではない」と、日本は第2次大戦の結果の歴史修正をしたがっているとしています。
問題を長引かせてしまったためにロシアはソ連時代からの約束をひっくり返して新たな既成事実を作り上げようとしています。
当然ロシアも分かっているはずですが、1993年に日露首脳会談が行われた時に「東京宣言」が出され、そのなかで「北方四島の帰属問題を解決して、平和条約を早期に締結する」と明記されています。
北方領土の帰属がしっかりしてこそ、日本とロシアは平和条約を結んで前に進めると謳っているわけです。
「日露平和条約締結と領土問題の解決は同じ意味ではない」とはとんでもない発言です。

サンフランシスコ講和条約で日本は千島列島は放棄しましたが北方領土が含まないことは条約署名参加国は認識しており、アメリカも北方領土は日本の領土であると明確なスタンスを持っています。
(ちなみに尖閣諸島についてはアメリカは曖昧です)

それではなぜいま北方領土が旧ソ連、現ロシアの支配下にあるのか?

(ソ連の無法①)
昭和20年8月8日、日ソ中立条約で「相互不可侵」であったにもかかわらずソ連が一方的に侵攻。

(ソ連の無法②)
14日に日本はポツダム宣言を受諾し連合国に降伏。
ところが4日後の18日にソ連は千島列島の最北東端・占守島に。

(ソ連の無法③)
23日に日本はロシアと北方領土について局地停戦協定を結びソ連と停戦状態に。
ところがさらに10日後の8月29日にソ連が択捉島に上陸し9月4日までに色丹・国後・歯舞諸島まで次々に占領。

そして2年後の1947年までに当時住んでいた日本の島民を全部追い出した。
こうして旧ソ連、現ロシアによって北方領土は支配されている状況です。

領土問題の解決はロシアの国状が困難となった時に援助などの力関係も利用して譲歩させる方法しかないと思っています。
正攻法で、かつての条約や歴史問題を説いても理解する相手ではありません。
どうやって解決するか、政治手腕が求められるところです。

北方領土についての映画をご紹介します。
映画『樺太1945年夏 氷雪の門』で、私は平成22(2010)年8月に観ました。
実はこの映画は完成後も旧ソ連、現ロシアへの配慮で36年も非公開でした。
北方領土のことがよく分かる映画だと思います。
皆さもぜひ一度、ご覧ください。

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