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箱根駅伝。青学・原晋監督「青学のために勝っているのではありません!」???

2・3日に行われた第94回・箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)で母校、青山学院大学が4連覇を達成しました。

毎年恒例で横浜駅近くの沿道から声援を送って応援していますが、まだ連覇記録は5連覇の日本体育大学(45~49回(昭和44(1969)~48(1973)))、6連覇の中央大学(35~40回(昭和34(1959)~39(1964)))とありますから来年もぜひ頑張ってほしいと願っています。

現役学生の頃の青学は野球部が強かったのですが、今は駅伝が強い。
もちろんOBとしてうれしい限りですが、原晋・駅伝(陸上競技部長距離ブロック)監督は
「青学のために勝っているのではない」
と話し、実はもっと志は高いのです。

3日の優勝会見でも原監督は
「ライバルは早稲田・駒沢・東洋・東海ではない」
と述べています。
それでは真のライバルは何か?
「サッカー界・野球界だ」
「多くの若者にこの箱根駅伝を通して長距離を志してほしい」
ということです。

さらに
「陸上に引き込むために箱根駅伝が必要」
「だから箱根を盛り上げる」
との発言もありましたが、主催者である読売新聞や報知新聞などのスポーツ紙も示し合わせたようにこの程度までしか報じません。
実は原さんはいろいろなところで「陸上の”改革”」を言及しているのです。

約2年前の原さんの著書『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(2015/11、アスコム出版社)には、次のようなことが書いてあります。

権限集中、上意下達で黙々と修行僧のように指導してきたこれまでの陸上界に対して今、行っていることは自主性や自発性を求めて譲れない点は指導者がしっかりと押さえるけれどもしかしそれ以上は自由に明るく自主的に考えるという陸上を実践している
(筆者意訳)

それまでの陸上界にとっての“非常識”を敢えて行なっているのはすなわち陸上の魅力を高めようということでしょう。
またこれ以外にも例えば全国的に知られている今回の箱根駅伝は実は関東の大学による地方大会に過ぎないのですが、これを全国の大学に門戸を開放したらどうかなどとも提案して、関東の大学や大会役員関係者などの一部からは当然の如く嫌われているそうです。
青学のOBとして毎年、駅伝祝勝会に行きますが、2連覇した平成28(2016)年の祝勝会では来賓の関東陸連(関東学生陸上競技連盟)役員が嫌味タラタラの祝辞を述べたのをよく覚えています。

原監督は厳しい状況でもしかし陸上界のために言い続けています。
実際平成28年からは生まれる子供の数はのは100万人を切っています。
こうした危機感は単に陸上やスポーツだけでなく日本全体に必要です。

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