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株価がジェットコースター級に乱高下。もはや価値を表していません

まるで倒産間近の銘柄みたいです。

東京株式市場が大荒れです。
連日、ジェットコースターのように上げ下げを繰り返しています。

昨日2月15日は1000円以上大幅に値上がりし、本日16日の終値は31円85銭高い1万6054円をつけて、久しぶりに2日連続で値上がりしました。
とはいえ1日で1000円前後下がってみたり3日で2000円以上下がってみたり異常な相場だといえます。

先日まで120円前後で推移していた米ドル/円が2月11日の海外為替取引市場で110円をつけて10円近く下がっていますし、株価は昨年末の大納会時には日経平均は1万9000円を超えていたのでそこから20%以上も落ちていることになります。

今の株価状況を見ていると、東証の上場基準に該当してこれから倒産するのではないかという「監理ポスト・整理ポスト」に入った企業の激しく上下する株価変動のようにも見えます。

全体の背景には「金融緩和」や「通貨安競争」と世界が金融経済を争っているところに、年末から年明けの原油安、中国経済の停滞、ヨーロッパの銀行などの信用不安が重なったことがあります。
お金があちこちに漂流しているのが日経平均や東証だけではなく世界中の株価の乱高下に繋がっているといえるでしょう。

裏を返せばもはや株式市場は実体経済を反映しているとはいえません。
株価は現状の経済の未来の値段をつけていました。
業績が伸びると予想される企業に対しては株価にプレミアが付き、そうでない企業は落ちていくということで、本来、企業価値すなわち仮に企業全てを清算した場合の価値になるはず。
この場合、損得も上げ下げもない状態です。

ところが今はもはや株式市場が株式市場ではありません。

もちろん預金や国債、社債などさまざまな世界の金融商品があるなかで株もその1つではありますが、昨今の株式市場は他に行き場を失ったマネーの漂流先として上下を繰り返しており、これは為替市場や債権市場など他のマーケットでもです。

これらの問題を産み出している背景は金融緩和・金融経済にあり、世界経済が本当にまずい方向に行っているのではないかと思わざるを得ません。

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