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杉田水脈氏もLGBT諸氏も中田宏も、子が支えていくのです

自由民主党の杉田水脈(みお)衆議院議員の発言が物議を醸しています。

『新潮45』(月刊誌)2018年8月号に載った論文でLGBTは「生産性」がないのです、と書き、”生産性”という単語が大炎上しています。

201808新潮45

(LGBTL=Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)G=Gay(ゲイ、男性同性愛者)B=Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)T=Transgender(トランスジェンダー、性別越境者、の頭文字)

多くの報道で杉田さんの論は
LGBTは生産性がない、

すなわち子供を作らない、

だからこれ以上、税金をかけるのはおかしい
と扱われていますが、杉田氏はかつて当ブログで紹介したこともありますし実際によく知る人ですから、今回の記事、全て読んでみました。

2017/09/14 「韓国映画『軍艦島』の人権侵害を杉田前代議士が国連人権委で訴え!」
http://nakada-old.com/blog/10679

そもそも「税金をかける」ということについて具体的に想像しづらかったので、そこで特にその点についてどういうことが書かれているのかと注意して読みましたが、このことについては一般論として
「生きづらさ」を行政が解決してあげることが悪いとは言いません。
しかし、行政が動くということは税金を使うということです。
ということで、具体的ではありませんでした。

そして「生産性」という単語はちょっと乱暴な使い方だと思います。
「生産性」は経済学の用語で、杉田さんの論文でもその意味で使われています。
すなわち「肉体的・精神的な」案件に経済用語というのは違和感があります。

賛成・反対は人によって違ってよいでしょう。
私は今回の杉田さんの論の言わんとすることは理解ができますが言葉の使い方で本質的なその議論に行き着かなかったのではないでしょうか。

社会保険ばかりでなく全ての社会が働き手がいて支えられています。
一方で社会保険をはじめとしたものを受ける側、受け手もいます。
通常この働き手と受け手は一致していますが、中には受ける方が多いという人もいます。

例えば何らかの事情で働けない人もいますし、そして誰だって年を重ねれば受ける方が多くなります。
しかしそうした人たちを含めて支え合うのがまさに他の動物とは違う”人間社会”です。
従って社会を支える人=担い手が減るということは大問題だと考えます。

ですから結婚とか子供を作る・育てるという人生の価値観を強制するつもりはありませんが(他人の)子に面倒を見てもらうことによって社会が成り立っているということについてはLGBTの人にも一緒に考えてもらう必要があります。

LGBTの人、例えば同性婚のカップルが人として生きていく上で差別があってはなりません。
ですから行政があらゆる人をLGBTの人も含めて平等・対等に接していくための税の使いみちは当然です。

一方で、子供がいない大人の税金を、子供を育てているあるいは子供にどう使っていくかについては、社会を支えていく上で考えていく必要があります。


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