今、新型コロナウイルスで、国民には我慢や協力が求められています。
国会議員はそうした国民の気持ちを高めていかなければいけないのに、どうも損ねてるんですね。

一つは、立憲民主党の高井崇志衆議院議員です。
緊急事態宣言発令された二日後の今月9日に新宿歌舞伎町の風俗店で遊んでいたそうです。報道では、セクシーキャバクラと出ていたのですが、私は行ったことが一度もありませんのでググッてみたところ、性的なサービスをする風俗店でした。夜の接客業はクラスターになることが、すでにこの段階で散々言われていたために、東京都は独自の緊急事態宣言を早々に出して、そうしたところに行かないように呼びかけていたわけだし、先ほど言ったように政府も緊急事態宣言を出していたわけです。しかも、この高井議員は2月28日の衆議院総務委員会で安倍総理に対してこう言っていました。

「私は、やはりこの総理の危機感のなさが国民の皆さんを不安にしているし、あるいは政府の対応も後手後手に回っている原因だと思っているんですよ」「こういう状況で、今、民間企業が飲み会自粛にどんどんなっているんですよ。〜そういうときから数えてこれだけ会食されるというのは、私はちょっと異常だと思います。」「やはりこの総理の姿勢を国民は見ていると私は思いますから、ぜひここは、今からでも遅くないですから、しっかりそういう危機感を持った姿勢をリーダーが示すということは本当に大事だと思いますから、ぜひ考えていただきたいと思います。」

こう言った人がとった行動、冗談みたいな話ですね。この人が、自分で投げたブーメランが戻ってきて勝手に当たって傷つくなど、どうでもいいんですよ。そうではなく、新型コロナウイルスに対して最前線で対応していただいている医療関係者や保健所などの行政機関の人たちがやってられないと思われる話です。立憲民主党の枝野代表は、議員辞職に値するとして立憲民主党を除籍処分にしましたが、議員辞職に値するならば、党として議員辞職勧告をするとか、国会に議員辞職勧告決議案を提出して他党の賛同を得るとかすればいいのにと思います。

もう一つは、国会議員の歳費削減についてです。
歳費すなわち給料をなぜ削減するのかと言えば、それは経営や所得で大きな損害を被っている国民に寄り添うためでしょう。国会議員がちょっとやそっとの給料を削ったところで、マスクや薬代にもなりません。先ほども言ったように、国民の気持ちに寄り添って協力や自粛を求める為でしょ？

愛媛県の中村時広知事が県民へ「不要不急の外出自粛」を強く求めた代わりに、自らも痛みを共有するため、自身の給与1カ月分全額を減額することを明らかにしました。さらに、「（給与カットは）公務員はどうなんだ、」という声には広げないでほしいが、国会議員は別だとも発言しています。それに比べて国会議員の2割カット、129万円の月収の2割ということは、約26万と本当に中途半端な話です。ちなみに、国会議員には「所得にはならない所得」すなわち税金がかからない文書通信交通滞在費という公的文書の発送費や交通費などの名目で国会議員に毎月100万円が非課税で支給されています。

気合で半年間、給与を半分にして文書交通費をなくすと70億円以上も捻出できます。仮に実行したら、国民に「もっと減らせ」「8割をカットしろ」とはならないと思います。

ちなみに緊急経済対策の内訳一例で、感染拡大防止策と医療提供体制の整備及び治療薬の開発として、アビガン・人工呼吸器等生産のための設備整備事業（88億円）、雇用の維持と事業の継続として中小企業再生支援協議会による事業再生・経営改善支援（80億円）、感染症研究・大学病院への支援として、新型コロナウイルス感染症対策のための研究開発の加速（64億円）の足しになると思います。

こういうときくらい、バサッとできないのかと思ってしまますが、念のため、「お前政治家だったからどうなんだ！」と突っ込みが入りそうだから先に行ってしまうと、私が横浜市長時代は給与を半分にしていました。給与40数万そこそこの月給で、文書交通費なんかもちろんありません、さらに市長交際費、ボーナスなども削減していました。それでも、市民に求める以上、そういうことやってきたわけです。

なぜ、国会はできないのでしょうか。それは、国民の気持ちがわからないからですよね。兎にも角にも最前線で対応してくださってる皆さん、馬鹿な国会議員がやる気をそぐということもありますが、多くの国民は皆さんに本当に感謝しています。我々も感染を拡大させない努力をしますから、どうか引き続きよろしくお願いします。