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【国会閉会】政治が決めたこと、2018 秋。政治は大切です!

第197回臨時国会が12月10日に閉会しました。

今回政府が提出した法案13本の全てが成立しました。成立率は100%ということで、これは平成19年(2007年)9月から平成22年(2008年の1月まで開かれた年越し国会以来となります。

今国会で最大の論争となっていたのは、出入国管理法の改正、いわゆる外国人労働者法でした。これについては所謂、右寄りの人も左寄りの人、双方が懸念をしている法案だったと言えるわけですが、議論が深まったとはいえませんでした。その原因は、はっきり言って政府にありますね。

これまで実質的な外国人労働者受入れとは、技能実習制度でしたが、その総括がしっかり出来ていなかったり、行方不明者の人数やその原因についてなど、政府はしっかりと答弁ができない状態でした。政府は当初、今後受け入れる外国人労働者の人数についても、答弁できませんでした。これについては野党の追及に答える形で、「向こう5年間で約35万人」という人数が出てきました。こういうことをしっかりと詰めるのが国会の役割です。

また、外国人が労働者として働くとなれば、社会保障などについてもしっかりと整備しなければいけません。しかし、例えば健康保険の不正受給、不正利用など、日本人だけでも問題点があるわけで、そこに外国人労働者が入ってくるとなれば、制度をきっちり作る必要があります。この点についてもこれからの課題です。

他にも、水道法の改正がありました。
これはいわゆるコンセッション方式(公共施設等運営権方式 ※1)というもので、水道事業の民営化や民間委託が行いやすくなる方式が採用されました。私はこの方式に反対をする訳ではありません。

ただ、水道事業を民間委託した結果、料金の値上げに繋がったり、維持管理に不備が発生したりすることがないように、運用面についても踏み込んで議論する必要があったと思います。やはり、これについても政府がこれから細かなルールを作成し、厳しく運用していく必要性があると考えます。

さらに、祝日法の改正もありました。
来年の5月1日は天皇陛下の譲位、すなわち現皇太子殿下が新天皇に即位されるに因み、来年に限り、5月1日を祝日にするというものです。この改正により来年は、4月27日(土)〜5月6日(月・祝)までの10連休となります。

カレンダー通りに休める人は問題ありませんが、休めない職場の人々は大変です。例えば社会インフラとも言える交通や病院なんかは大変だと思います。「10日分の薬をどうするんだ?」というような準備や、あるいは薬が切れた患者が救命救急に駆け込むような現場の混乱、こんなことを考えると、相当準備が大変なものになると思います。

また、10連休もあれば海外旅行など、レージャーに出かける人も大勢いると思います。果たして、天皇陛下が変わり、元号が変わることについて、果たして、国民の理解が深まるのか逆に疑問でもあります。

今回の臨時国会、その他にも様々な法案が成立しました。いずれにしても日本は法治国家ですから、法律が決まり、日本のルールが決まる。そして、我々の生活に影響が出てくるわけです。

先ほども述べたように、休日にしろ、祝日しろ、法律で決めています。
ですから、皆さんやっぱり政治は大事ですし、関心を持つ必要がありますね。

コンセッション方式(公共施設等運営権方式)とは
・利用料金の徴収を行う公共施設について、施設の所有権を公共主体が 有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定する方式。(平成23年PFI法改正により導入)
・民間事業者による安定的で自由度の高い運営を可能とすることにより、利用者ニーズを反映した質の高いサービスを提供。(国土交通省報道発表資料より)

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