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年金支給漏れ。やはり「シンプル」が一番!

9月13日「10万6千人に総額約598億円の年金支給漏れ」というニュースが流れ
「また年金問題か」
と思った方も多いでしょう。

現在の受給者やすでに亡くなっていて本来なら受け取れた方への支給漏れだそうです。
年金はほとんど”定期的に”不祥事が起こり、その度にますます不信感が募りますが、今回は日本年金機構が昨年から支給漏れの調査を続けた上での自発的な発表で、
「発覚した」
「指摘された」
わけではありませんから、信用は落としましたが”キズ”は浅い方でしょうか。

今回の問題は簡潔にすれば「加給年金を受けていた人が代わりに受けられた振替加算の支給漏れ」だそうですが、本来それぞれ仕組みは複雑で、それであるがゆえに発生した問題とも思えます。

年金制度はそもそも平成22(2010)年に社会保険庁が日本年金機構に改組され、平成27(2015)年に共済年金(公務員系)と厚生年金(民間企業系)が一元化されるなど紆余曲折がありました。
今回の10万6千人の支給漏れの内訳は以下のようにさまざまですが、年金機構の職員が事務処理を間違えてしまったくらいです。

編集
年金機構と共済組合間の連携不足 5万人以上
システム処理エラー 3万5000人
年金機構の事務処理ミス 5300人
受給者の届け出漏れ 1万2000件

昨年は臨時国会で「年金カット法」と揶揄された改正年金法成立を当ブログで扱いましたが、複雑な仕組みは国民に対して
・説明しにくい
・わかりにくい
・確かめにくい
ので、
・事故が起きやすい
・監視しにくい
・不正が起こりやすい
状態となる要因にもなり得ます。

2016年12月16日【年金】百歳まで生きるかビミョーですが、百歳まで安心できません
https://www.nakada.net/4049/

複雑ゆえの弊害は年金だけなく一般にも当てはまるでしょう。
例えば、企業の経理も複雑で専門家しかわからないような仕組みであれば前述の懸念が生まれます。

社会の仕組みはすべからくシンプルが望ましいと考えます。

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