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北朝鮮、韓国の”南北”会談。まぁそれぞれ欲しいモノがあるわけで…

韓国と北朝鮮の閣僚級の会談が軍事境界線にある板門店で行われました。

“南北”の当局者による会談は2年半ぶりです。
これまで非公式の接触があったかどうかわかりませんがいずれにしても今回の「閣僚級」会談というのは、それぞれ文在寅・韓国大統領と金正恩・北朝鮮労働党委員長の意を受けていますから意味があるでしょう。

会談の冒頭で北朝鮮の祖国平和統一委員会の李善権委員長は
「会談を注視し期待している全ての同胞に新年のプレゼント、貴重な成果を差し上げたいと思いこの場にやって来た」
と語り、韓国側の趙明均・統一大臣は
「北から大切なお客様が来られることで平昌オリンピック・パラリンピックを平和の祭典として成功させることができると期待している」
と言ったそうです。
何か双方とも歯が浮くような感じです。

その後、北朝鮮側は来月9日から始まる韓国・平昌オリンピック参加を正式に表明したということで、オリンピックを成功させたい韓国からすれば大歓迎だったでしょう。
チケット販売は目標の6割にとどまり海外からの観戦・応援旅行の予約も伸び悩んでいるそうですが、その大きな原因の一つはやはり北朝鮮問題でしょうからその意味で韓国からすれば手放しで嬉しいと話です。

本ブログ執筆時点(1月9日午後3時)では午前から始まった会談はまだ続いています。
メディアでは朝鮮半島の非核化すなわち北朝鮮の核放棄に繋がるかどうかと報じられ、もちろん“期待したい”ですがそう簡単には行かないでしょう。

なにせ北朝鮮という国は言うことをコロコロ変えて脅す賺すを繰り返します。
今回はオリンピックの丁度1カ月前という絶妙のタイミングで、米韓分断などを意図しているのでしょう。
片や韓国の外交も特に今の文政権は原則や哲学というものがありません。
今年の6月には地方選挙を控えていることもあってとにかく国民にウケるのは何かを考えています。

いろいろ、解決に結びついて欲しいですがそうそう上手くは行かないでしょう。

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