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世界を巻き込んでるって知ってます?イギリスの皆さん。

イギリスの政局が大荒れになってきました。
昨日のテレビニュースではこれが大きく扱われていました。
私も一昨日の夜アメリカのCNNニュースを見ていましたけれども、CNNでも繰り返し報道されていました。

イギリスがEUから離脱することを決めた時、大問題だと思いブログで何度も扱ってきました。しかし、離脱決定からこれまで具体的な離脱案が決まらなかった為に、6月7日にメイ首相が辞任、7月24日にジョンソン氏が首相に就任する交代劇がありました。ジョンソン首相は自分の主張を離脱案に反映させるために、EUとの交渉を有利に進めたいわけですが、しかし、EU側は応じません。ならばEUとの合意などいらない「合意なき離脱」をするとジョンソン首相が言うことで、脅しをかけて再交渉を求めていたますが今のところ打開できていません。

よって、日ごと「合意なき離脱」の可能性が本当に高まってきました。これに対して野党やそしてまた与党保守党からも「合意なき離脱になったら大変だ」ということで、「来月19日までにEUとの間で新たな合意が成立しなかった場合、離脱の期限を3か月先延ばしにする」法案が提出されました。

法案を審議する議事進行の主導権を政府から議員側に移す動議を超党派から提出され、与党保守党からも造反議員が賛成に回り、賛成328票、反対301票で可決されました。

だから、イギリス政局は大荒れになったので、CNNに限らず世界中の報道がここに集中してたはずです。

これに対してジョンソン首相は「もしもこの法案が審議されて可決された場合は議会を解散する」と発言して対抗しています。しかし、解散も簡単ではなく、総選挙を前倒して実施するには、下院(定数650)で3分の2以上の議員の賛成がなければできません。仮に解散できない場合、ジョンソン首相は次どんな手を打つのでしょうか。仮にジョンソン首相が解散を諦めてEUに延期を申し入れたとしたとしても、EU側が受け入れない可能性もあります。これが現時点での結論ですが、今週から来週にかけて結論が出るでしょう。

おそらくイギリスの国会やもビリビリの緊張感の中でムキになってお互いの主張しているはずですけれども、ただ考えて欲しいのはこれは世界を巻き込むということです。3年前にイギリスがEU離脱を決めた時から、皆さんの生活に影響すると言ってきました。いよいよ、もしかしたらその瞬間がすぐそこに迫っているかもしれません。イギリスの国会議員はそんな世界に対する責任感を持っているかと言えば、多分持ってないでしょうね。

イギリスのことですから、我々日本人にはどうしようもありませんけれども、身構えた方がいいかもしれませんね。

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