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【電撃訪中、金正恩氏】それぞれの思惑が蠢いているのです!

電撃的に中国と北朝鮮の首脳会談が行われました。

ここ数日
「北朝鮮から陸路、鉄道で北京入りした要人がいる」
と報じられていて、それが金正恩・朝鮮労働党委員長なのか、それとも妹の金与正氏なのかなどと囁かれていましたけれども、習近平・中国国家主席と金委員長がトップ会談を行ったことがはっきりしました。

「国のトップが誰と会ったか」
が完璧な情報統制で表には出ず、今日になって中国側からの発表、そして北朝鮮も発表という形になるあたりは、民主主義国にいる私たちからすると怖い国だなと違和感を持ちます。

中国メディアは習氏が
「朝鮮半島の非核化目標を堅持している」
「非核化の実現に尽くすのは一貫した立場だ」
と述べたと伝えています。
北朝鮮側はこうしたことには今のところ触れず、習氏と会ったこと、訪朝を要請して快諾されたことだけが報じられているようです。

これまで国連では北朝鮮制裁が中国も賛成して何度も決議されました。
中国は実際には裏で支援していますが、北朝鮮が核を持つと中国にも逆らえることになるので反対で、一応、制裁する。
そうなれば北朝鮮は「ふざけるな」ということで、両国はここのところ没交渉でした。

それがここにきて急転直下の首脳会談、何があったんでしょうか?
お互いにメリットがあったに違いないでしょう。

中国は、米朝トップ会談がアメリカのトランプ大統領と行われる前に北朝鮮と会っておくタイミングを計っていた。
なぜならアメリカは中国への経済措置をとろうとしていますから、これへ有利にしていくためにも”北朝鮮カード”を持っておきたいということです。
北朝鮮からすれば“韓国やアメリカと話し合う姿勢”をここのところを見せていて、これを有利にしていくために”中国の後ろ盾”を持っておくことがメリットです。

国際社会というのはそれぞれの国がそれぞれの利益のために蠢いています。
“平和な日本人”が好みそうな
「お互いトラブル当事者同士がよく話し合って」
といった感じではないのです。

今回であれば
「ミサイル開発・核開発を行っている北朝鮮とアメリカがよく話し合えばお互い分かり合える」
と簡単ではない複雑な状態です。


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