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【追悼】日野原重明先生「お墨付き」の習慣で、今後も頑張って参ります

生涯現役を貫いた聖路加国際病院の日野原重明・名誉院長が105歳で亡くなられました。

日野原さんといえば90歳そして100歳を超えても現役の医師として活躍していました。
「予防医療」「終末期医療」といったことについての考え方を発信して私たち国民にとって健康や医療についての考え方をすごく変えました。
例えば私たちが今日慣れ親しんでいる「生活習慣病」は日野原先生が生み出して世に普及させた言葉です。
生活習慣病は糖尿病や高血圧などですが、その意味するところは長年の生活の積み重ねによって起こりうる病気と私たちが考えるようになったわけです。
かつては「成人病」と呼ばれ”大人になったら、当たり前とは言わないけれどもいつか罹る病気”というような意味合いでしたから、「生活習慣病」は本当に私たちが日々の生活で気を付けるきっかけを作ってくれている言葉です。

日野原先生には平成18(2006)年にお会いしました。
先生は94歳、私は41歳と倍以上の年齢差があった時で、民間主催のイベントで対談をしましたが、控室でとにかく耳はよく聞こえ言葉もよどみなく話されることにまず驚きました。
「今いくつ?」
と聞かれて
「41歳です」
と答えたら、すぐに人の体に目がいくのでしょう、まず真っ先に
「スリムだね」
と仰り、そして食生活について聞かれました。

「私は朝ごはんは結婚以来もう何年も味噌汁にご飯・納豆・卵、それからひじきの炒め物を食べているんです」
「そして昼は食べません」
「夜は会食が多いのでもう出されたものを自由に食べています」
と答えると
「それは中田さん、正解ですよ」
と褒めていただきました。
(朝食についてはかつてブログ「【モニター希望!】牛丼食べ続けるとどうなる?吉野家が研究!?」でも書きました)
https://www.nakada.net/4174/

「小・中学生だったら一日三食でも充分に消費されるけれども、あなたぐらいの年齢だったらそのぐらいでいい」
「94歳の私は朝はジュースとコーヒー、そしてその後は飲み物は飲むけれども夜ご飯だけ」
と話されました。
その夜ご飯も仕事が終わった午前零時頃に肉や魚と一膳のご飯といった話をされて
「40歳代のあなたにはそのぐらいで良い。90歳代の私はこのくらい」
と言われたのを本当に鮮明に覚えていますし、ある意味で私の食生活・自己管理について何か”お墨つき”をいただいたような嬉しさがありました。

最後にお会いしたのはそれから3年位経った平成21(2009)年で今から約8年前。
その時も会うなり
「あなた相変わらずスリムだね」
と覚えていて下さって、今度は睡眠の話になりました。
「どのくらい寝てるの?」
と聞かれて
「6時間ぐらいですね」
と答えたら
「それで充分だ」
とまた言っていただいて、さらに日野原先生は4時過ぎに寝て7時半頃に起きる生活と聞いて、これまたびっくりしたのを覚えています。

日野原先生のような生活をすればみんなが健康で長生きかどうかはわかりませんが、先生がその実践でお元気だった事は間違いのない事実です。
まさに”ピンピンコロリ”、もう本当に元気でいて亡くなられたモデルのように思います。
歳を重ねた生活習慣を今から改めるということも大事ですけれども、何よりも「若い人ほど、生活習慣(病)に気をつける」という言葉を胸に刻みたいものです。

ご冥福をお祈りいたします。

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