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【自衛隊ヘリ墜落】自衛官の殉職で思い出す、任官時の「服務の宣誓」

佐賀県・神埼市で陸上自衛隊のヘリコプターが墜落しました。

民家2軒が全焼し、近接の建物も被害があり、また11歳の小学生の女の子が軽傷を負いました。
さらに搭乗していた自衛隊員2人の死亡が確認されています。

ここのところ米軍機の事故や不時着というニュースが続き、これは前回のブログで触れました。

2016/2/6「【名護市長選】基地反対派が負けたケド、安保は国の◯◯◯◯でしょ!」
http://nakada-old.com/blog/11889

しかし実は自衛隊機の事故も少なくありません。
昨年1年間だけでも5月に陸上自衛隊の飛行機が、8月には海上自衛隊のヘリコプターが、10月には航空自衛隊のヘリコプターが墜落をして、合計11人の隊員が殉職しています。

「不時着」というニュースを見ていると不時着そのものを批判する論調も散見されますが、不時着は「事故を未然に防ぐ」意味では評価できる一面もあります。
今回の事故をテレビ映像で見る限り周りには田畑がありますから、被害を避けるためにそうしたところに不時着するという選択肢は恐らくあったはずですが、目撃者によれば
「錐揉み状態で落ちていった」
ということですからもはや制御不能だったのかもしれません。
事故の原因は整備や天候不良、隊員の誤操作など現時点ではあらゆる可能性があり、原因究明が待たれます。

自衛隊員の命も尊いですが、件の11歳の女の子も逃げる途中のケガということ、国民の生命を巻き込まなかったことは不幸中の幸いかです。

この種の事故で思い出すのは平成11(1999)年に発生した埼玉県・入間基地所属の航空自衛隊機の墜落事故です。
この事故は入間基地に帰る途中の訓練機がエンジントラブルを起こして住宅街や学校を避け続けて最後に墜落、2人の自衛官が殉職しました。
訓練機ではありましたがベテラン隊員が操縦していました。

自衛隊員の服務の宣誓に次のような件があります。
「(略)事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。」

自衛隊員が命を粗末にしているはずはありませんし、事故を起こしたくて起こしていることも当然ありません。
また手抜き整備をしているはずもないわけで、原因究明をしっかり行い、再発防止に努めるほかにありません。

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