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【米国レポ】白タク「Uber」は五拍子そろってた!

またまた”弾丸日程”でアメリカ・シリコンバレーに行ってきました。

これで3年連続ですが、なぜわざわざお金をかけてシリコンバレーに行くのか?
我々の近未来をアップデートして皆さんに届けたいからです。
過去4回、本ブログで扱ってますから、ぜひご覧ください!

2016/09/26「【シリコンバレー特集】第1回“日産シリコンバレー”を訪れて。『Googleが自動車業界に参入?』驚くべき自動運転開発の今!」
https://www.nakada.net/2902/

2016/09/27「【シリコンバレー特集】第2回。エンターテイメント界を騒がすVRをシリコンバレーで体験→大興奮♡子供時代に描いた“非現実的”な未来がすぐそばにあることを体感!」
https://www.nakada.net/2902/

2016/10/06「【シリコンバレー特集】第3回。エコシステムをご存じですか?ビフォーアフターの激変をシリコンバレーで実感!」
https://www.nakada.net/2914/

2017/09/29「【米国レポ】「自動運転」想像以上にスゴかった」へリンク
https://www.nakada.net/2914/

イノベーションという言葉はもう日本でもよく見ますけれども、新聞などでは「=技術革新」などと訳されてますが、そんなものではありません。
イノベーションとは技術革新によって「人の行動・生活」から「既存の仕組み」まで変わる、そこまでを含めての言葉だと思います。

例えば今回も含めて毎回、利用するのがアメリカのUberです。
Uber
https://www.uber.com/ja-JP/

Uberというのは今やもうアメリカではタクシーに代わる乗り物と言っても過言ではありませんが、これは一会社名でほかにもLyftなど競合他社があります。
Lyft
https://www.lyft.com/

そのUber、日本的に言えば白タク(白いナンバー=自家用車でのタクシー営業)ですが、これを可能にしたのはまさにシリコンバレー、というより具体的には誰もが持っているスマホです。

とにかくアメリカ人にとっても外国人にとっても便利、すぐ来る、安心で安全、そしてタクシーより安いという乗り物です。

シリコンバレーの玄関口、サンノゼ空港に着くと、「SHARE RIDE」と書いてあります。

SHARE RIDE

タクシー乗り場もありましたが、Uber乗り場専用レーンがあるわけです。
ここでサンノゼ空港のWi-Fiも利用して自分のUberアプリを起動、目的地のホテル名を入れます。

Uber
(写真は例)

そもそも空港のどこに立っているかということは位置情報サービスでスマホの画面上に出ます。
続いて現在地から入れたホテルまでのルートが地図上に示されます。
そして車種を選ぶのですが、トヨタの小さく安い車からベンツやレクサスの大きいものまで値段が違います。
ドライバーの顔写真や車のナンバーも示されます。
さらには今までの利用客からの評価は星数で表示されます。
それらを見て、どの車でどのドライバーにするのかを決めてポチって確定すると、だいたい2〜3分で「間もなくやってきます」と表示されてUberが近づいてくるのも地図に示されるのです。

当日に乗ったUberはドライバーは女性で「子育て世代で子供が学校に行っている間にやっている」と話していました。

ではタクシーと何が違うのか?
まず料金が安く、そして明朗に出されます。
それから自分の車を持ち込んでますから車内は清潔でしかも普通は安全運転しますよね。
またアメリカのタクシー事情はそもそも”流しタクシー”はいませんから手を挙げて停まりませんので、この点も画期的です。

そして(私もそうですが)英語が苦手でも「ハロー」だけで済みます。
スマホアプリに表示されているナンバーと同じ車が来て、色も車種も一緒。
そうしたらドアを開けて「ハーイ、ジェニファー!」とか「ハーイ、マイケル!」と言って乗り込むだけです。
向こうも「Hi Hiroshi」とこういう会話だけ。
もちろんそれ以外にも話して構いませんが、英語が苦手なのに「右に行け」「左に行け」と言った揚げ句に「知らない土地で俺わかんないんだ」と言われてボッタクられる心配もありません。

今やニューヨークではタクシーの登録台数の1万3,600台に対してUberだけで6万台以上になっています。

これはスマホ技術が生み出したサービスとも言えますが、着眼は車をいかに活用するかという「シェアの発想」です。

実は、瞬間的に世界の車が走っている割合は5%しかないそうです。
95%は夜だったりランチタイムで停車中だったりマイカーで平日などは未利用のため車庫に眠っていたりするわけです。
これをUberは車を活用する、あるいは空いている時間を活用してドライバー業を行うことを可能にしたわけです。

すなわち、世界の人の移動、物流、車の所有・製造・販売、こういうことまで大きく変えてしまったイノベーションです。


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