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【米中、貿易戦争・第2弾】知的財産権だけど、気づくの遅くね?

アメリカが中国との貿易で強硬措置を連発しています。

鉄鋼やアルミニウム製品に高関税をかけることについては6日のブログ
「貿易戦争の発端になりかねない」
と書きましたがさらなる策に出ました。

2018年3月6日「トランプ発「貿易戦争」が、第3次世界大戦を引き起こす?」
https://www.nakada.net/3358/

3月22日(アメリカ現地時間)にアメリカ・トランプ大統領は中国による知的財産権の侵害を理由に中国製品に5兆円超の高関税をかける制裁措置を発表したのです。
今のところハイテク機器が中心との見通しですが、実際どの製品に課されるかなど詳細はアメリカ通商代表部・USTR(Office of the United States Trade Representative)が15日以内に発表予定で、いずれにしても中国からアメリカへの物の輸出のうちの1割に当たるそうです。

知的財産権侵害は日本が長年、中国に問題を言い続けてきたことでもあります。
かつて”偽ドラえもん”や”偽キティちゃん”が出回っていたこともありましたが、新幹線も一例です。

北京・上海間には「京滬高速鉄道」が通っていて日本も技術供与しましたが、建設後には
「中国が開発した技術だ」
と言い出し、何とアメリカで特許申請という挙に出たのです。
その後のインドネシアが新幹線を導入する際には日本と中国が争いましたが、結局、平成27(2015)年に中国が落札、日本はビジネスチャンスを失いました。

他にも中国に銀行やコンビニエンスストアなどで現金を引き出すATM(automatic teller machine、現金自動預払機)を設置する場合は全技術の公開が求められるなど目に余るものがあります。

これまで泣き寝入りをしてきた日本政府や企業も褒められたものではありませんが、トランプ大統領は強硬な人とはいえ気付くのが遅かった。
ヨーロッパやアメリカは中国を”売り込むマーケット”と見ていたのでこれまで甘かったわけですが今後はそうはいかないでしょう。

中国は今回のアメリカの制裁措置に対抗するでしょうから貿易戦争に発展する可能性がますます高まりますが、問題の根本は中国にあります。


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