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知っトク解説

【知っトク解説】今回は”政令 ”

中田宏の知っトク解説。今回は”政令 ”

政令は、法律と連動して様々なルールを規定しています。
政令の根拠は、日本国憲法にあります。

第73条にこの憲法および法律の規定を実施するために政令を制定することと書かれてあります。
どういうことかというと、法律で細かなことまで何でもかんでも全て書けないので、それを政令で定めるというわけです。

例えば金額や日数などは、状況が変われば変更することもあるし、細かいことまで全て法律に書き込んでいたら、相当複雑なものになってしまいます。

もちろん刑事罰で懲役何年などという人権に関わるような重要なことは法律に書いてあります。

法律は国民の代表者である国会で決めます。すなわち国民が決めるということですから、そこには義務や罰則も書いてあるわけです。
政令は法律の下に位置付けられ、2種類あります。一つは、法律を執行するために細則を定めている執行命令、もう一つは、政令で定めると法律の中に書いてある場合の委任命令です。

例えば道路交通法では、信号機について法律で規定し、その信号機の細かな色や意味は政令で規定しています。信号機の黄色では、「歩行者は横断を始めてはならない、車両は停止位置を越えて進んではならない」などと政令に書いてあります。

酒税法では、ビールについて麦芽ホップおよび水を原料とありますが、さらにその他政令で定める原料とも書いてあります。
その政令には麦・コメ、トウモロコシ、こうりやん、馬鈴薯、でんぷんなどと書いてあるわけです。

このように法律と政令は一体です。

政令は、主務大臣と総理大臣が署名するので、内閣の命令になります。さらに、各省の大臣が署名する省令のあります。
法律と政令と省令これらをまとめて法令と呼びます。

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