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【参院選】マジで、結果は数字の「勝ち負け」じゃないですよ!

昨日7月10日、参議院議員選挙の結果が出ました。
自民・公明はそれぞれ目標としていた改選議席数の過半数を上回る合計で70議席を獲得しました。

また私が6月22日のブログ「【参院選】中田宏が注目する「勝敗ライン」「当選すべき人」」で注目していた憲法改正への発議に必要な勢力の3分の2については、自民・公明・おおさか維新の会などが合計で77議席の獲得となり、非改選の改憲派を含めて3分の2が揃い、衆議院・参議院で憲政史上はじめて改憲勢力が3分の2を上回る事態になりました。

そして、私の同志でもある元杉並区長・山田宏氏も当選しました。
この場を借りして御礼を申し上げます。
ありがとうございました!

さて結果をまずは野党の民進党から見ていきましょう。

民進党を含めて、野党側はまず3分の2を取らせないということを掲げて自ら3分の2を争点化しました。

3分の2は憲法改正の発議に必要な国会の勢力ですが、民進党の岡田代表にはここで謙虚に方針転換をしてもらいたいと思います。
例えば、岡田さんにはこのように言ってもらいたいのです。
「憲法議論をせよというのが国民の意思と受け止めざるを得ない。
これ重く受けとめて、憲法改正への議論、これを民進党として充実をさせていく必要があると思う」
一緒に組んだ他の野党には、憲法改正は絶対ノーというところもあります。
そのような単純護憲政党は「安倍政権は憲法改正を前面に掲げずに争点隠しをしたのだから、彼ら(安倍政権は)は、やる立場にない」というコメントをするに違いありません。
恐らくメディアも「与党は争点にしていなかったからダメだ」と言うのではないでしょうか。
しかし民進党の中には改憲派もいるわけで、日本国民を不幸にしないためにはきちんと議論をすることが重要です。
この機会にこそ方針転換をしてもらいたいと思います。

今朝TBSの番組で、元TBS解説委員の龍崎孝氏が「やはりこれは国民の意思として、憲法改正にイエスかノーかとまではいかなくとも、議論をせよということだろうと受け止めざるを得ない」と言っていました。
このようなバランスが大事です。

また自民党、安倍政権も「勝った勝った」ではなくて、謙虚な方針転換が必要だと思うところがあります。
それは沖縄基地問題と原発問題です。
沖縄選挙区・福島選挙区では自民党現職の大臣が敗れました。
沖縄選挙区の島尻沖縄北方担当大臣、福島選挙区の岩城法務大臣です。
彼らの選挙が厳しいことも踏まえて大臣に起用していたのでしょうが、その2人とも落選したということは、やはり米軍問題と原発問題に謙虚な姿勢を持つことが必要でしょう。
進め方を丁寧にしましょうというレベルではなく、一定の方針転換が求められているのです。
原発については再生可能エネルギーをより増やす努力をしたり、安全保障の視点で考えた上で、島尻大臣が落選した理由でもある米軍兵や米軍属の事件が相次ぐ沖縄の地位協定の抜本的見直しが安倍政権に求められているのではないでしょうか。

数字の勝ち負けは皆さんもご存知のとおりです。
数字ではなく今回の選挙結果が意味するところを国民も政党も共有して、よりよい日本のために活かして参りましょう。

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