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【北朝鮮ミサイル】注視はアノ国が「これまでにない」対応をするかどうか?

昨日8月29日早朝に北朝鮮がまたミサイルを発射しました。

ミサイルは日本列島の上空を飛び越えて北海道の襟裳岬から東へ約1180キロメートルの太平洋に落下、当日のニュースでは安倍総理が
「これまでにない深刻かつ重大な脅威」
とコメントするなど多くの時間を割いて報じられていました。

今回の発射がいままでと違うのは「事前通告」されなかったことで、もちろん通告すれば何をしても許されるわけではありませんが、過去の日本列島を跨ぐ”衛星・ロケット”と称する飛翔体=ミサイルの発射は4回で、いずれも通告がありました。
しかし今回は事前通告がない発射で、日本の上空には航空機が、海には漁船などで多くの民間人がいるなかで、日本を超えられずに誤って領土・領海内に落ちたりまたそもそも「本当の攻撃だった」ということもあり得るわけです。
まさに事態は極めて深刻です。

深刻2点目はアメリカにとってのものです。
今回のミサイルは平壌国際空港から約2700キロメートルを飛行しました。
すでに北朝鮮はアメリカ・グアムの攻撃を示唆していますが、この距離はその少し先となるグアムを本当に攻撃できることの証明となりました。

北朝鮮は発射当日は沈黙していましたが、翌30日には実質的な国営新聞『労働新聞』などを通じ
「ミサイルは火星十二型、中距離弾道ミサイルである」
と認め、さらに
「日本が慌てふためく大胆な作戦を練った」
と挑発的な言葉も並べています。

日本時間の本日30日午前に国連・安全保障理事会は北朝鮮を強く非難しあらゆるミサイルの発射の即時停止を求める議長声明を全会一致で採択しました。
これまでよりも強い調子の声明になってはいますが、国連が北朝鮮に何を決議してもほとんど意味をなしていないことは本ブログで何度も書きました。
2017/2/20『北朝鮮人民の気持ちがよーく分かるこの映画、必見です!』
https://www.nakada.net/3829/

今後、日本やアメリカは北朝鮮に石油の輸出停止という最後通牒ともいえる圧力を検討しています。
停止すれば北朝鮮はミサイル開発はもちろん国家機能も大きく停滞します。
ここまでできるかどうかが注目ですが、実は今まで北朝鮮に制裁していると見せかけつつ裏で石油支援などをしてきたのは中国とロシアです。
この2カ国がどう対応するかが”注目のなかの注目”です。

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