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【シェアします!】石破茂・衆議院議員の「核」議論

自民党の石破茂・元幹事長が5日、「核兵器を作る技術、持っておくべき」と都内で行った講演で述べました。

これだけを捉えて騒ぎ立てる人がいるかもしれませんが、もっともな発言です。
石破氏が示した見解は
「日本の周りは、北朝鮮であれ、中国、アメリカ、ロシアであれ、全部核保有国だ。その気になったら核兵器を作ることができるという技術は、日本は持っておくべきだ」
というもので、至極まともな意見です。

「核」に関して原発の考えは一貫していて
「限りなくゼロに近づけていいけれども無くしてはならない」
「技術は失ってはいけない、維持しなければならない」
と今年3月のブログで書きましたが、石破氏も同じように
「核についての知識がないと、いかにして核から身を守るかという知識も生まれない」
と述べており、全く同じ意見です。

2017/3/10『東日本大震災から6年。敢えて言います「原子力には夢がある」』
https://www.nakada.net/3919/

昨今の北朝鮮危機で
「話し合いが大事」
と一辺倒に主張する人が居ます。
確かに“話し合い”は重要でその為に圧力をかけていますが、「話し合いしましょう」と言えば北朝鮮は喜んで
「核保有国と認めろ!」
と主張するでしょう。
仮にアメリカがそれに対して「アメリカには向けるなよ」とでも合意したら日本にとって最悪の結果です。

こうした時に日本はどうするのかを考えなければなりませんが、短絡的に
「核を持て」ということでもありません。
しかし日本の核技術の水準は問われています。

約1年前、アメリカの外交問題評議会が発行する専門誌『フォーリン・アフェアーズ(Foreign Affairs)』の「アメリカが戦争に巻き込まれないため」という論文には、日本や韓国の核保有是認論が出ていました。
また、今年8月のアメリカの大手新聞ウォール・ストリート・ジャーナル紙には
「アメリカが北朝鮮に核保有を認めれば、日本の核武装に道を開く」
として、日本が保有するのは当然では?という論調の記事もありました。

石破氏は日米で核を共同管理する『核シェアリング論』も唱えていますが、NATO(北大西洋条約機構)では実践されていて、アメリカ・ドイツ・イタリア・ベルギー・オランダが参加しています。

思い起こせば今から11年前の平成18(2006)年に、故・中川昭一代議士が
「核議論すべき」
と発言をしただけでメディアから総バッシングに遭いました。
当時のアメリカ・ブッシュ政権は中国に配慮しライス大統領補佐官はこの発言を批判、議論は封印され批判だけが残りました。

しかし、議論をきちんとすることが大事です。

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