中田 宏が日々感じていることやこの日本をどのようにしたいかなどを、さまざまな切り口で書き綴る、ボリューム満載の公式ブログです。


アクションやサスペンスでもない映画に大興奮 ~日本の自然と日本人の奥深さを表現した映画「うみやまあひだ」(2014年06月12日)

umiyamaahida

 去る6月11日(水)、「うみやまあひだ」という映画の試写会が国会で行われました。私は、この映画の制作者の方々と縁があり既に観ていたのですが、その際、とても心が揺さぶられる感動を得たので、今回の国会での試写会の開催準備に携わりました。
 この映画には”ストーリー”はありません。美しい映像と北野武(ビートたけし)氏をはじめとした方々の語りで全編が構成されています。昨年、伊勢神宮で行われた式年遷宮にスポットを当てていますが、式年遷宮を題材に”日本の自然と日本人の奥深さ”を表現したドキュメンタリー映画と言えます。伊勢神宮を撮影し続けてきた写真家の宮澤正明氏の映画初監督作品です。

 まずは、20年毎に、1300年もの長きに渡って営まれ続けてきた式年遷宮の歴史と精神に感動します。そして、それを支える人々、人々が育ててきた木々、木々があっての海、海があっての幸と連なっていく人々の営みと歴史的事実に心打たれます。100年先を考えて木を植え続けてきた人々がいることなど、映画の中にはたくさんの学びと驚きがありました。

 私にとって、これまでご縁があった方が次々にスクリーンに登場したことにも驚きました。 北野武氏はテレビ番組でご一緒したことがあるくらいですが、生態学者の宮脇昭さん、料理人の成澤由浩さんは以前にじっくりと話したことがある方です。また、牡蠣漁師の畠山重篤さんの志は、極親しい知人から何度も聞いていました。映画を観るまで出演者が誰なのかまったく知らなかったので、これらの方々とご縁をいただいていたことにつくづく有難いことだと思いました。

 この映画は日本初の4K映画 です。4Kは、いま時代の最先端をいく高解像度の映像です。日本の美しい自然や伝統美を、これ以上ない美しい映像で堪 能することができました。あたかもその場に居るのではないかと錯覚するほどのリアルさで、森や水、伊勢神宮の荘厳さや神秘さを”体感”したというような感覚になりました。

 非科学的・非論理的な現象には疑問を持ってしまう性格の私ですが、森の映像を見ていた時に、一度ならず、二度、三度と「あれ、森の匂いがする」と感じました。上映後に、「まさか、木の香りのスプレーとか使ってませんよね」と制作者の方々に思わず聞いてしまいました。もちろん、笑って否定されましたが。

 押し付けるようなメッセージは一切ない作品なのに、日本の歴史と文化、日本人の良さ、凄さ、巧みさに感動します。正直、感動というよりも興奮しました。アクションやサスペンスでもない、音楽と人の語りだけで構成されているシンプルな作品で興奮したのは初めてのことです。いいものとは、素直にいいと感じ、無条件で入ってくるものなのでしょう。試写会の時も、エンドロールが終わった時、神秘さ、荘厳さから我に返って自然に拍手していたのは私だけではなかったはずです。

「うみやまあひだ」は今秋公開予定です。是非、一人でも多くの人に観てもらいたいと心から思っています。

公式ホームページ http://umiyamaaida.jp/


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